肉球の健康の為のチェックポイントと怪我・病気について

愛犬の肉球がいつもと違う気がする…カサカサしてる?黒っぽい?と不安になることはないですか?

なんだかよくわからないけど、可愛い肉球。実は、肉球は健康のバロメーターとも言われる大事な部分です。

愛犬の健康を保つためにも、肉球のことをしっかり知っておきましょう。

 

犬の肉球の役割ってそもそも何?

可愛らしい犬の特徴の1つとして肉球がありますよね。
人間にはないからこそ可愛いく感じる肉球ですが、実は大切な役割を担っている事はご存知ですか?

犬の事をより深く理解することで大切な愛犬を守る事にもつながるので、1つずつ見ていきましょう。

  • 犬の肉球は狼時代の名残

犬の祖先は肉食動物のオオカミだとされており、狩をする時に獲物に気づかれないように近づくために、音を立てずに歩ける肉球が発達したとされています。

犬の歩き方をよくよく見てみるとつま先から足を出し、指先で歩いているのが分かります。これは昔の名残みたいですね。

  • 犬の肉球は人間の靴と同じ役割がある

人間は靴を履いているから、地面を踏みこむことができたり、地面からの衝撃を吸収したりすることができています。

ご自宅にわんちゃんの肉球をじっくり観察してみてください。

表面はザラザラしていますが、肉球はとっても柔らかい事が分かります。
このザラザラとした部分は走った時にブレーキや急カーブをするためのグリップの役割を果たします。
犬があれだけ小回りの利く走り方が出来る秘密は実は肉球にあったんですね。

さらに固い地面を走ったり飛んだりした際に衝撃を吸収する役割も担っています。

肉球は皮膚が厚く進化したものなので、熱さや冷たさが伝わりにくく足を守ってくれる機能もあります。

  • 肉球で体温調整

犬がよく「はぁ~、はぁ~」といって舌を出している姿を目にしますが、実はあれは体温調整をしています。

それ以外に鼻と肉球にある汗腺でも体温調整が出来るのです。そのため、犬の鼻や足の裏はしっとりとしているのです。

 

健康な肉球の状態と日々観察したいポイント

さて、肉球の役割について学んだところで次に健康な肉球とそうでない肉球を見分ける方法についてご紹介します。

  • 健康な肉球の色って?

肉球を見てみると、ピンク色の子もいれば黒っぽい色の子もいます。
一般的には成長を経ていくにつれ、地面との摩擦などで徐々にピンク色から黒っぽい色に変わるとされていますが、実は色素による違いが大きな要因を占めているようです。

メラニン色素が多ければ多いほど黒っぽい色になるとされています。このメラニン色素は外部の有害物質から体を守ってくれる働きを持つので、黒っぽい色の方が健康的とされています。

  • 肉球を触って確かめよう

先ほど申し上げたように肉球は汗腺があり、体温調整の役割も担います。
つまり、ある程度湿っているのが通常で、乾燥しきっている状態は危険と言えます。

健康かどうかをチェックするには、犬が眠っている間に肉球を触ってみてください。
ぷにぷにとした弾力のある状態であれば特に問題はありませんが、カサカサしていたりひび割れがあったりしたら要注意です。

  • 犬が肉球をよく舐めている

犬がよく肉球を舐める仕草を見かけたら、何か問題があるかもしれないと疑った方がよいかもしれません。
痛かったり、痒かったり何か違和感がある時に舐めてしまうので、いつもより肉球を舐めている様子があったら肉球に異常がないかよく観察してください。

 

結構多い肉球のトラブル。肉球に起こりやすい怪我や病気と見分け方

徐々に犬の生態について分かってきましたが、次に肉球に起こりうるトラブルの種類とその見分け方をご紹介します。

1、やけどや怪我

弾力性のある肉球ですが、万能ではありません。熱いアスファルトや砂浜などを歩けば当然炎症が起こります。

また、知らぬうちに尖ったものを踏んでいたりして何かが刺さっていたり、肉球が剥がれているとそこから細菌感染をする恐れもあります。

早めの消毒で対処が必要です。

2、アレルギーや皮膚病

かゆみや痛み、炎症が起きる事で犬たちはしきりに肉球を舐めたりすることがあります。
見た目は何ともなくても、いつもと様子が違うと思ったらすぐにお医者さんに診てもらう事をオススメします。

3、ジステンパー感染症

肉球が黒く変色したり、石のように硬くなってしまう「ハードパッド」という症状が出る事があります。

4、貧血

肉球に血が通いにくくなり、ピンク色の肉球が白っぽくなることがあります。

5、クッシング症候群

肉球に石灰化沈着が見られたり、出血をしている場合に疑った方がよい病状です。

6、乾燥

肉球を触ってみてカサカサしていると思ったら乾燥している証拠です。

 

肉球トラブルにならない為にも、肉球ケアをしよう

ここまで肉球の役割から、健康状態のチェック方法、表れやすい病状までご紹介してきましたが、最後に大切な愛犬の肉球をどのようにケアすればよいのかご紹介をしていきます。

  • 散歩後のチェック

特に外を散歩する子であれば、散歩をした後に必ず異物がはさまっていないかチェックをしてあげてください。

  • 肉球の周りの毛をカット

肉球の周りの毛が長すぎると引っかかって転ぶもとになりますので、定期的にカットをしてあげましょう。

  • クリームを塗布

肉球の乾燥を防ぐためにも保湿クリームを塗ってあげてください。犬が舐めても支障がないものを選んであげましょう。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?大切なのは常日頃の愛犬とのコミュニケーションです。

怪我や病気になってからでは遅いので、常に肉球をチェックして少しでも異変を感じたらお医者さんに行くようにしましょうね。

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