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柴犬に特徴的な性格、オスとメスの性格の違いについて
柴犬のルーツ
日本での柴犬の祖先を辿ると、縄文時代にたどり着きます。古くから柴犬は、狩猟犬として人間と生活を共にしてきました。
鷹狩やうさぎ狩りなど、昔から一緒に生活してきた柴犬は、日本人の良きパートナーといえます。
狩猟犬として人間と生活してきた名残もあり、柴犬の性格の最大の特徴は飼い主に対して、「誠実」で「従順」であるところです。
その一方で柴犬は、外部の環境に対しては警戒心が強く、敏感です。
オスとメスで性格に違いはあるの?
それでは、オスとメスでの柴犬の性格に差はあるのでしょうか?
オスの性格
狩猟犬として使われることが多かったオスの柴犬は、縄張り意識が強く、やんちゃで活発な性格が特徴的です。
飼い主に対してフレンドリーに愛嬌を振りまくしぐさは、オスの柴犬に特徴的です。
メスの性格
一方でメスの柴犬は、オスほどは縄張り意識も強くありません。吠え癖や噛み癖も、オスの柴犬より少ないと言われています。
その一方で、メスの柴犬はオスにくらべてやや頑固な性格が目立つことが多いです。
柴犬のしつけは、性格が決まる子犬期のうちに!
生後3か月ごろの柴犬には「社会化期」という重要な時期が訪れます。
この時期に飼い主をしっかりと認識させておくことで、「飼い主に対して愛嬌があって従順」な柴犬本来の性格を引き出すことができるのです。
柴犬のオスとメスに性格の違いはありますが、幼い頃からのしつけがしっかりできていれば、お世話しやすさにそれほど差はありません。
活発で縄張り意識の強いオスと、やや頑固な性格のメス。どちらの柴犬を飼うにせよ、子犬のころからのしつけが重要になってきます。
特に柴犬の「噛み癖」は、成犬になるとなかなか治り辛いです。そのため、柴犬の性格が決まる子犬のうちに、しつけやトレーニングで「いい子」に育てておきたいところです。
きれい好きな性格の柴犬は、トイレの覚えが早い
毛並みが短く、凛として清潔感がある柴犬。そんな柴犬は、見た目的にも性格的にも、とても「キレイ好き」な犬種です。
最近は室内で柴犬を飼うオーナーも増えていますが、綺麗好きな柴犬を家に迎える前には、家の中を整理整頓する習慣をつけておきましょう。
縄張り意識が強くて綺麗好きな性格の柴犬は、特に自分の縄張りを清潔に保とうとします。
そのため柴犬は、他の犬と違って自分の寝床やケージの中でトイレするのを嫌います。
この柴犬の習性をうまく生かしてあげることで、比較的すんなりと決められた場所でトイレするクセを覚えさせることができます。
室内でうろうろしたり、小走りしたりするようなしぐさは、柴犬がトイレをしたいサイン。
そのサインを感じ取ったら、柴犬をトイレの場所に誘導してあげましょう。
何度か繰り返すうちにトイレの場所を覚えて、その場所でしか排泄をしなくなります。
また、綺麗好きな柴犬は、トイレまわりも清潔な環境に保つことが大切です。
一度使ったトイレシートの上から排泄をするのを嫌がることも多いので
トイレシートはその都度交換してあげましょう。
柴犬の性格を生かした、しつけをスムーズにするコツ
たくさん褒めてあげよう
トイレトレーニング、吠え癖や噛み癖を治すしつけ、人間に対して警戒しないようにするしつけなど、子犬のうちにしておくべきしつけやトレーニングはたくさんあります。
これから初めて柴犬を飼う人にとっては、「しつけやトレーニングって大変そう」「うまくしつけができるか不安」と思っている人も多いかもしれません。
けれども、「飼い主に対して従順で誠実」な柴犬の性格をうまく生かすことで、しつけをスムーズに覚えさせることができます。
そのためにポイントとなるのが、「たくさん褒めること」です。
飼い主に従順な柴犬は、一度褒められたことを「いいことだ」と認識して繰り返そうとします。
トイレトレーニングを例に説明すると…
トイレトレーニングを始めたばかりの頃は、柴犬をトイレの場所に誘導してもなかなか用を足さないかもしれません。
それでも、辛抱強く待ってあげることが大切です。
そして、成功したら、柴犬を思う存分褒めてあげましょう。ご褒美のエサを与えるのもいいかもしれません。
周りから見て少しオーバーと思われるくらい、柴犬をたくさん褒めてあげることが大切です。
しっかり褒めて、「しつけを守ると飼い主が喜ぶ」と覚えさせることが、トイレトレーニングやそのほかのしつけを成功させるための近道です。
自由を好む性格の柴犬は、お留守番が上手にできる
誠実で従順な柴犬の特徴に加えて、「自立心が強くて、ひとりの自由由時間を好む」のも、柴犬の性格の特徴です。
ひとりの自由な時間を好む柴犬は、他の犬種に比べてお留守番に向いていると言われています。
そのため最近では、共働き世帯でも室内で柴犬を飼う人が増えているようです。
柴犬が室内でひとりでお留守番できるようになるためには、3つ、重要なポイントがあります。
- 柴犬が安心できる室内の環境づくり
お留守番中の行動範囲であるサークルを「なわばり」であると柴犬に認識させて、安心感を与えること。
そして、その環境で柴犬がひとりでトイレができることが大切です。
- 柴犬がひとりでいることに慣れる
いくら柴犬が自由を好む性格とはいえ、飼い主が長時間いない状態が続くと不安を感じます。
柴犬がお留守番犬になるためには、ひとりでいる時間を意識的に増やして慣らしていく、という準備が欠かせません。
- 安全対策は万全か事前にチェック
キッチンなどの危ない場所に入れないようにする工夫や、熱中症や低体温にならないようなエアコンの調節が大切です。
柴犬にお留守番をさせる際は、段階的に留守番の時間を長くしていくようにしましょう。
そして、帰ってきたときは、ひとりでお留守番できた柴犬をたくさん褒めちぎってあげましょう。
柴犬の体調や個性にもよりますが、慣れてくれば半日程度なら、ひとりでお留守番もできるようになります。
柴犬の性格と特徴を知れば、しつけは怖くない!
いかがでしたか?
古くから日本人のよきパートナーであり、誠実で従順な柴犬。
それぞれの柴犬の性格をしっかり理解して、いい部分を引き出してあげられれば、柴犬はとっても飼いやすい犬種といえます。
初めて柴犬を飼う際には、さまざまな不安がつきまといますよね。
大切なのは、幼い頃のしつけやトレーニングに辛抱強く向き合って、成功した時には柴犬をたくさんほめてあげること。
その繰り返しが柴犬と飼い主の絆を深めて、お互いに安心感を与え合える関係につながるのです。