柴犬なら1日でお座りをマスターできる!? おすわりの超簡単なしつけ方

日本で昔から飼い犬として可愛がられてきた柴犬は、愛らしい表情としぐさで私たちを癒してくれます。そんな柴犬は、実はとても賢い犬であり、しつけの面でも苦労をせずに済むとされています。柴犬ならたったの1日でお座りをマスターできるとも言われているので、その賢さには驚かされます。

ここでは、賢い柴犬をしっかりしつけるために、1日でお座りをマスターする方法を紹介しましょう。飼い主にとっても簡単な方法で実践できるので、犬も人間も負担を感じることなくできるでしょう。

 

 

柴犬にお座りを教えた方がいい理由

 

柴犬ならすぐにマスターできるとされているお座り、なぜ教えておいた方が良いのかという理由から見てみましょう。

実は、柴犬は他の犬種と比べたときに、のんびり屋で面倒くさがりという一面があります。自由気ままに自分のペースで過ごしているという雰囲気が感じられることからも、柴犬ならではの特徴を理解できるでしょう。柴犬によって性格などの特徴に個体差はあるものの、散歩に誘ってもゆっくりとやってくる、いつも横になってくつろいでいるといったのんびりさが見られることが多いです。

そこで、生活にメリハリをつけるためにも、柴犬にはお座りが必要と言えます。食事の時間にものんびりやってくることの多い柴犬ですが、きちんとお座りを教えておくことで食事の時間も決めることができ、始まりと終わりの区切りをきちんとつけることができます。だらだら食べたり、食事の時間が不規則にならないようにするためにも、区切りで行なうお座りは大切なのです。食事の時間だけでなく、おやつを与えるときにもお座りを習慣にすることで、食べ過ぎを予防できるでしょう。

どこかに出かけた際にも、お利口さんで待っていてもらうためには、お座りをしつけておきたいです。柴犬は面倒くさがりでマイペースという性格の持ち主であるため、早めにお座りができるようになっていると、一緒に生活しやすくなります。

 

いつから教えたらいいの?

 

本来賢い犬である柴犬に教えるお座りは、飼い主としての義務とも言えます。そこで、いつから教えるのがベストなのか、タイミングについても触れておきましょう。

柴犬にお座りを教えるのによいタイミングは、生後3ヶ月ごろとなっています。お座りや待てなどのしつけ全般は、生後5ヶ月を目処に教えるようにすると、しっかり覚えてくれます。若いときの方がしっかりと吸収できるので、物覚えもよいです。

また、柴犬の場合は、生後5ヶ月を過ぎた頃に反抗期がやってくるケースがあります。反抗期に突入してからお座りを教えるのには根気が必要になるので、早めに取り掛かることをおすすめします。

 

柴犬のお座りのしつけ方のコツ

 

早めに取り掛かっておきたいお座りのしつけ、具体的には何から始めればよいのでしょうか?ここでは、柴犬にお座りを教える際のコツを紹介します。

 

 

ご褒美のおやつは必ず用意しておこう

柴犬に限らずすべての犬種において当てはまることですが、頑張ったあとにもらえるご褒美はとても大切です。ご褒美におやつを用意しておくと、柴犬も真剣にお座りに取り組んでくれるでしょう。柴犬が好きなおやつや食べ物を用意しておいて、お座りのしつけに入ると、おやつ欲しさからしつけにも集中してくれます。

おやつを使ったお座りのしつけ方は、とても簡単です。おやつを手に持って高く上げ、柴犬に取られないようにします。すると、柴犬はおやつが欲しくて飼い主の周りをぐるぐると回るでしょう。このとき、お座りという声かけをしなくても、柴犬は自然とお座りをしてくれます。自然と座って待つという体勢に入るため、おやつを用意しておくとお座りがスムーズに習得できるのです。

 

10分前後を目安に繰り返し練習をする

何事も繰り返すことで、習得できます。しかし、30分や1時間と長時間繰り返していると、柴犬も疲れてしまいます。そこで、一度の練習を10分と決めて、その間に繰り返しお座りをできるよう、続けてみましょう。

お座りを頑張ったらご褒美がある、少しの時間だけ集中して練習をするといったなかで、お座りは徐々に定着するようになってきます。時間内にしっかりしつけをして、きちんとできたらたくさん褒めてあげるようにすると、柴犬にとってお座りは簡単なものになるでしょう。

 

しつける時に注意したいこと

 

柴犬は賢い犬なので、繰り返し練習をすることでスムーズにお座りを覚えてくれます。しかし、しつけをしていくなかで、悩みや不安、困り事なども出てくるでしょう。そこで、お座りを教える際に注意したいことを念頭に置いた上で、しつけに取り組むと安心です。

 

主従関係を作っておく

柴犬との生活では、主従関係を築くことが大切です。飼い主と柴犬との間に主従関係が成り立っていることで、しつけも順調に進めることができます。飼い主をはじめとした家族が柴犬よりも上であることを理解させ、きちんと従うことができるようにしておきましょう。

 

愛犬と過ごす時間を増やす

 

しつけであるお座りをきちんと習得させるには、愛犬と過ごす時間を作ることも重要です。普段家族がずっと留守にしている、家にいてもあまり構ってあげていないという生活であれば、柴犬と家族との間の愛情は薄れていってしまいます。

そのような関係のなか、無理にお座りを覚えさせようとしつけをしても、柴犬は反抗して覚えようとしません。そこで、きちんとお座りを覚えてもらうためにも、日頃から柴犬と過ごす時間をつくるよう心がけましょう。その際に、たくさん撫でてあげたり、一緒にくっついてリラックスするなどをしていると、柴犬は騒がられるのを嫌がることもなくなるので、しつけも順調に進められます。

 

規則正しい生活を心がけよう

柴犬にお座りを教えるためには、しつけの時間を10分ほどと決めて集中して行なうことが大切です。そして、そのしつけをいつ行なうのか、毎日の生活のなかで決めておくことも重要と言えます。ご飯の前に練習をする、おやつの時間の前に行なうといったように、規則正しい生活を送っているなかでしつけの時間も確保しておくと、柴犬にとってお座りが定着します。

 

きつく怒るのはNG

初めて覚えるお座り、頭の賢い柴犬でも一回で習得できるというわけではありません。飼い主にとっては、なかなか覚えてくれないことでイライラすることもあるでしょう。しかし、上手にできないからといって、きつく怒るのはNGです。

強く言われることで、お座りの練習をするのが嫌になってしまうことがあるからです。また、きつく言われることで傷ついてしまい、引っ込み思案になってしまう恐れもあるため、お座りが上手にできない場合にもきつく怒るのは控えましょう。

また、きつく怒る必要のない環境を作っておくことも大切です。無理のない範囲でお座りの練習をすれば、飼い主がイライラすることもありません。きつく怒ると、柴犬は傷つき、飼い主も疲労してしまうので、怒らずに済む環境を整えてみましょう。

 

 

 

お姉さん座りになっちゃうのはいいの?

 

柴犬にお座りを教えているとき、片足を少しずらしたようなお姉さん座りになってしまうことがあります。きちんと正しくお座りをしている状態であれば、身体がまっすぐになり、両足も揃っています。では、お姉さん座りのようになってしまうのは大丈夫なのでしょうか?お姉さん座りから疑われる病気もあるので、チェックしておきましょう。

 

お姉さん座りになってしまうのはなぜ?

柴犬にお座りを教えていると、片足が崩れたような体勢になっており、本来のお座りとはちょっと違うような・・・という印象を受けることがあります。お座りと言うときちんとお座りができる場合には、多少お姉さん座りをしていても座り癖と言えます。リラックスしているときや横になっているときなどにお姉さん座りになっているのは、あまり心配しなくて良いでしょう。

一方、今まで崩して座ったことなんてなかったのに、お姉さん座りになっているという場合には、早めに動物病院で診てもらいましょう。お姉さん座りになるだけでなく、片足だけを庇うようにして歩いている、触らせないようにしているといった変化が見られる場合にも、何か病気が隠れている可能性があります。動物病院で診察を受けて、お姉さん座りになってしまう原因を突き止めましょう。

 

お姉さん座りから疑われる病気とは?

いきなりお姉さん座りを始めた、お座りといっても座りにくそうにしているといった変化が起きている場合は、病気が隠れているかもしれないので、早めに確認しておきましょう。お姉さん座りから考えられる病気には、3種類あります。

 

膝蓋骨脱臼

膝のお皿部分が脱臼して外れる病気であり、プードルやポメラニアンなどの小型犬に多いとされています。しかし、中型犬である柴犬もかかる確率が全くないというわけではないので、注意が必要です。

症状が進行すると手術が必要な病気でもあるため、早期発見と治療が重要です。歩きにくそうにしていたり、お座りといってもバランスよく座れない状態が続いているようなら、動物病院で相談してみましょう。

股関節形成不全

遺伝が関係しているとされている股関節形成不全は、ゴールデンレトリバーやラブラドールレトリーバーなどといった大型犬に多い病気となっています。その点、柴犬で発症するものの数は少ないです。しかし、絶対にかからないという保証はないので、愛犬のお座りの仕方に異常がない                                                                                                                          か、定期的に確認しておくことは必要です。

 

関節リウマチ

関節リウマチによって、正しくお座りができないこともあります。人のリウマチと同じように、犬のリウマチについても原因が明らかになっていません。関節に痛みや強張りを感じることがあり、小型犬に多い病気ですが中型犬においても油断はできません。

柴犬が足を痛そうにしていたり、腫れるようなことがあったら、関節リウマチを疑ってみましょう。

 

お座りを教える時に使える便利グッズ

 

柴犬にお座りを覚えてもらいたい、なかなか覚えてくれないのでお助けアイテムがあればいいのに・・・といった悩みを抱えている飼い主も多いでしょう。そこで、お座りを効率よく習得するために使える便利グッズをいくつか紹介します。

 

ペットセーフ クリッカー

きちんとお座りできたとき、飼い主はご褒美をあげる必要があります。そして、犬にとって正しく行動できたというときに、それを認識させることも大切です。そんなときに便利なのが、ペットセーフ クリッカーです。

褒めるしつけを行う際に便利なグッズとなっており、正しい行動をしたときにカチッと鳴らすだけでよい簡単な道具です。誰と接しているときにも同じ音で知らせることができるので、愛犬にとって何がよくて何がダメなのかをきちんと区別できるというメリットがあります。

愛犬を混乱させることがないので、正しいしつけを行うことができるでしょう。

 

ドギーマン よいこの犬笛

クリッカーと同じように利用できるよいこの犬笛は、犬にしっかりと聞こえる音域に設定されているので、愛犬を正しい行動に導くことができます。よって、お座りをマスターする上でも、効率よく進められるでしょう。

飼い主にとっても、よいこの犬笛は両手を空けられるので、よりトレーニングに集中しやすくなります。愛犬と飼い主の両方が真剣に向き合うことで、お座りは早く習得できます。便利なグッズを利用して、お座りが得意な柴犬になれるとよいですね。

 

 

まとめ

 

本来知能が高い柴犬は、学習能力にも優れています。よって、上手にお座りを教えれば、1日でマスターすることだってできます。早くお座りを習得するためには、日頃から愛犬としっかり接しておくことが大切です。お互いの間に信頼関係があるとき、お座りをはじめとしたしつけはうまくいきます。

また、お座りが正しくできないときは、病気にかかっていないかという点にも注意したいです。病気の心配がないとわかったら、お座りを成功させることができる便利グッズを活用してみてもよいでしょう。愛犬にとって無理のない範囲で、楽しみながらしつけを行なうことが大切です。

自宅で飼っている柴犬にお座りを覚えてもらいたいという人は、ぜひ今回紹介したような方法を実践してみてください。

 

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