こんにちは!今回は柴犬の寿命や健康的に長生きするための秘訣について
解説していきます。
柴犬の平均寿命はどれくらい??
ズバリいいます。柴犬の平均寿命は15歳前後です。これは他のワンちゃんに比べても割と高めです。現在はフードや医療も進化しているので寿命は以前よりも伸びるでしょう。
人間の年齢に置き換えてみると、15歳はおおよそ76歳になります。
獣医師広報版のHPに年齢換算表が掲載されています。自分のワンちゃんはどのくらいか見てみて下さいね。
オスとメスとでは寿命にあまり違いはありません。
また、豆柴と柴犬との平均寿命に違いがあるかは、正直のところ分かりません。というのも、豆柴は正式に豆柴という犬種として認められていない事もあり、正確なデータがありません。豆柴として飼っていても、成犬になったら柴犬のサイズになったという話もしばしばあり、そういった事も踏まえ得ると寿命の違いがあるかどうかは定かではないと思います。
柴犬の最高年齢は26歳!
柴犬の中で最も長生きだったワンちゃん、名前は『プースケ』という柴犬のミックス犬で、
なんと26歳(1985年~2011年)まで生きたそうです。人間の年齢だと120歳以上と、とーっても長生きだったんですね!当時は存命しているワンちゃんの世界最高齢としてギネスブックにも載ったほど(現在では記録が更新されているそう)。亡くなる
因みに、ギネスブック認定の世界最長寿のワンちゃんは『ブルーイー』という名前のオーストラリアン・キャトル・ドッグで29歳5か月だそうです。
室内飼いと屋外飼いの柴犬の寿命は差があるの?
以前は犬は外で飼うのがスタンダードでしたが、最近は室内で柴犬を飼うご家庭もかなり増えてきました。室内と外で飼うとでは寿命に差があるのかという疑問についてお答えします。
室内飼いの柴犬の方が屋外飼いの柴犬よりも長生きしやすい傾向にあります。なぜかというと、屋外の方が害虫や外的ストレスを受けやすいからです。特に夏場は蚊が多く発生し、屋外で過ごしていると蚊によってフィラリア症にかかってしまうリスクが室内よりも格段に高いです。また、ダニやノミに噛まれる可能性も高く皮膚トラブルにも合いやすいです。
柴犬は警戒心が強いので、屋外で過ごしていると、家の近くを通る人や他の犬、様々な物音を感じやすく、外的ストレスがかかりやすいと言われています。その他悪天候の日にも外で過ごさなくてはいけないので、室内で穏やかにすごしている室内飼いのワンちゃんよりはストレスを感じてしまう事でしょう。
また、外で飼っていると、室内飼いのワンちゃんよりも一緒にいる時間が短いので、怪我や病気などに気づきにくいという事も考えられます。また、柴犬はひとりいる時間も好きで長時間のお留守番も上手ですが、あまりに構ってもらえないと孤独を感じ、その寂しさがストレスにつながる事もあります。
その他、外で飼っている場合、不慮の事故などにも遭う可能性があります。ワンちゃんが脱走し、その際に交通事故に遭ってしまったという悲しい話もあるのは事実です。
柴犬のかかりやすい病気・怪我
ここからは柴犬ちゃんのかかりやすい病気や怪我について解説していきます。
皮膚の病気
・アトピー性皮膚炎
ダニや、カビ、ハウスダストといったアレルゲンや遺伝からアトピー性皮膚炎になってしまう柴犬ちゃんは多いです。かゆみや皮膚の赤み、抜け毛など様々な皮膚トラブルが起こります。
・食物アレルギー
小麦や大豆、トウモロコシ、食品添加物など、食べ物からアレルギーを発症します。こちらは皮膚のかゆみ、赤みなどに加えて下痢や嘔吐なども引き起こしてしまいます。
目の病気
・白内障
高齢の柴犬に多い病気です。目が白く濁って視力が下がってきて、最終的には失明してしまう病気です。白内障から緑内障なども発症してしまいます。
・緑内障
こちらも高齢のワンちゃんに多い病気です。柴犬は目の構造上かかりやすく、症状が進むと強い痛みがでてきます。眼球が出っ張ったように見え(眼圧が上がり)最悪の場合こちらも失明する恐れがあります。
耳の病気
・外耳炎
耳の外耳(見える部分から鼓膜まで)がマラセチア菌や細菌等に感染したり、耳の掃除やりすぎ、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーといった皮膚トラブル等、様々な原因で炎症が起こる事を外耳炎と言います、外耳炎になると、耳がかゆみや赤みなどの症状が出てきます。
循環器の病気
・甲状腺機能低下症
新陳代謝を促す「甲状腺ホルモン」の分泌が低下してしまう病気で、代謝が下がったことにより、元気がなくなったり、抜け毛や急な体重増加など、体に色々な支障が出てきてしまいます。
心臓の病気
・僧帽弁閉鎖不全
僧帽弁と呼ばれる心臓の左側にある弁がうまく閉じられなくなり、血中の酸素量が下がってしまう為、咳や肺水腫・チアノーゼなどに陥ってしまう怖い病気です。
関節の問題
・膝蓋骨脱臼
膝のお皿部分の膝蓋骨が脱臼するケースが柴犬には多いようです。脱臼してしまとスキップの様な歩き方になったり、足を引きずったり、痛みが出てきたりします。O脚やX脚のワンちゃんは脱臼を疑いましょう。
・股関節形成不全
若い成長段階の柴犬に発症する可能性のある股関節形成不全です。ほとんどは遺伝的要因ですが、中には肥満や生活環境から股関節形成不全を起こす事もあります。
病気や怪我は早期発見早期治療!
愛犬が健康的に長生きするためにも、早期の発見、早めの治療がとっても大切です。
あれ?いつもとなんだかおかしいぞ?と気づくことができるようワンちゃんを普段から触ったり、気に掛けてあげて下さい。また、初期段階では症状が出ない病気等もあるので、定期的な健康診断もおすすめします。かかりつけの病院があると色々と相談しやすいですし、万が一の時も安心ですよ。
柴犬の長生きの秘訣は?
ここからは柴犬ちゃんが長生きするためのポイントをご紹介します。
健康的な食生活
健康的に長生きするために欠かせないのが食事です。ワンちゃんの年齢や体重にあわせて、量と回数を規則正しく与える事が大切です。
タンパク質を中心に良質な脂肪、炭水化物、ビタミン類、ミネラルなどを毎日の食事で補っていきたいです。その為に体に良いドッグフードを選ぶ事が大切です。世の中には数多くのドッグフードが売られているので、これだ!と決めるのはなかなか難しいですね。
主にドライフードのお話ですが、そのドッグフードには様々な添加物や防腐剤、香料など人口的なものがたくさん入っているものが多く存在します。安いにこしたことはありませんが、ワンちゃんの健康の為には良質なものを使っているドッグフードを選んであげたいです。
ドッグフード選びのポイント
・「総合栄養食」と表記があるもの
・原料の表記で一番最初にタンパク質(お肉)が書かれているもの
・炭水化物は最小限のもの
・動物性油脂やエトキシキン、着色料等が入っていないもの
そして、お肌が弱い、関節が悪い、病気にかかったなど、ワンちゃんによって様々な状態の変化があった場合はそれぞれの体に合ったドッグフードに変える事も必要です。
毎日の食事の他に、おやつなどもあげるでしょう。おやつはカロリーオーバーにならないようにやりすぎに注意しましょう。おやつは、量より回数です。
ストレスを溜めない事
ストレスは健康を阻害する大きな要因です。ストレスがゼロになる事は恐らくありません。私たち人間でもある程度のストレスがあった方が意外と健康的だったりします。ストレスを感じる要因が取り除けるのであれば、まずは取り除いてあげましょう。
排除できそうな事柄を上げると、
まずは、ワンちゃんと毎日コミュニケーションをとって寂しい想いをさせない事です。前述しましたが、孤独を感じたり、不安になる事がストレスになります。お散歩やブラッシング、一緒に遊ぶ、ワンちゃんとお話をする等、様々な方法があります。仕事で疲れているからと言い訳せず、愛情を持って接してあげましょう。
また、室内飼いに多い「分離不安」もストレスの一因です。分離不安になると、飼い主さんと離れると吠える、吠え続ける、家具などの噛んではいけないものを噛んで壊したりという困った行動も起こしてしまいます。こうなるとワンちゃんも飼い主さんも辛いですよね。この場合はストレスを発散させるよりも、まず分離不安を克服することが必要です。
外飼いの場合は、来訪者や家の前を通る人やものに対して過度に警戒をする事があれば、ワンちゃんにとってストレスになりかねません。ワンちゃんの社会化がうまく出来ていない可能性があるので、社会化の訓練をして、人やモノを極度に怖がらなくてもいい事を教えてあげて下さい。若しくはそもそもひと通りの多い場所にワンちゃんをつないでおかない事です。お家によって状況や家の間取りが違うのでできない方もいると思いますが、ワンちゃんが落ち着いて過ごせる場所を考える事も大切ですよ。
そして大切なのはワンちゃんのストレスを発散させてあげて、ストレスが溜まらないようにしてあげる事です。
毎日のお散歩
ストレス発散の為にまずは「毎日のお散歩」です。毎日のお散歩は短くありませんか?雨の日はいかないと決めていませんか?ワンちゃんにとって散歩はとっても大事です。
ワンちゃん達は一日のうちほとんどをお家で過ごします。自分に置き換えて見て下さい。ずーっとお家に引きこもっていたらそれはストレス溜まりますよね!?外に出て気分転換を、心地の良い運動をしたいですよね!いい運動は良質な睡眠の為にも必要不可欠です。まずはお散歩から見直してみましょう。
ワンちゃんとコミュニケーションをとろう
毎日愛犬とコミュニケーションをとっていますか?ワンちゃんのストレスの要因の一つに、ワンちゃんが孤独を感じる事があげられます。ワンちゃんが寂しいと感じると、夜鳴きや遠吠えなどの問題行動にも発展します。また、ワンちゃんが寂しいと感じるほど構っていないと病気や怪我にも気づきにくく、結果として愛犬の寿命を縮めてしまう可能性もあります。
ワンちゃんと話す機会を増やすよう意識的に接してみましょう。
ひとり遊びのできるおもちゃ
ワンちゃんのお留守番中に退屈しのぎができるおもちゃがあるとストレス発散にも役立ちます。ひとり遊び用に用意しておきたいおもちゃの代表例をご紹介します。
・噛むおもちゃ
ワンちゃんは噛むことでストレスを発散するので噛むためのおもちゃはマストアイテムです!ハーツ (Hartz) のデンタル ボーンやスポーン (SPORN) の マローボーンなどは遊びながらデンタルケアもできるので一石二鳥です。人工的な素材はちょっと心配という
方は、木を使ったおもちゃを与えてあげましょう。
・コング
知育玩具としても人気のコングはワンちゃんがコロコロを転がすとドッグフードやおやつが出てくる仕組みなので、楽しく美味しく遊べるワンちゃんにとってうれしいおもちゃです。
去勢手術で病気を予防
ブリーダーさんの様に繁殖を考えていない飼い主さんには、去勢手術する事も考えてみて下さい。というのも、去勢をする事で雄と雌それぞれで起こる病気を未然に防ぐ事ができるからです。
予防効果のある病気
オス:精巣の腫瘍、前立腺炎、前立腺肥大、肛門周囲腺腫
メス:子宮蓄膿症、卵巣腫瘍、乳腺腫瘍
また、オスのワンちゃんが去勢すると、発情期のメスを追いかけたり、遠吠えをしたり、性格が穏やかになるので、結果的にワンちゃんが感じるストレスを軽減できるメリットもあります。
ただ、絶対に去勢する必要があるわけではありません。飼い主さんの考え方や、ワンちゃんの性格などから、本当に去勢が必要なのかきちんと検討した上で去勢させるのかさせないのかを決めてください。
まとめ
ここまでの流れをザクっと!まとめますね。
- 柴犬の平均寿命は:15歳前後!雄雌はあまり違いなありません。
- 柴犬の最長寿は何歳?:柴犬のミックスだけど、26歳!
- 室内飼いと外飼いとでは寿命に差がある?:あります!外飼いは健康リスクが室内よりも少し多いみたい
- 長生きの秘訣:毎日の健康的な食生活、ストレスを溜めない事、病気の早期発見・早期治療、去勢するかどうか考える
これをやったから長生きになった!!という事ではなく、日々の食生活や運動、ワンちゃんとの接し方が健康や長生きにつながってくるんですね。私たち人間と何ら変わりありません。
健康は一日にしてならずです!今からできる事はまず、ワンちゃんや自分の生活習慣を見直してみましょう。
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