「Sushi」や「Miso Soup」と同じように、日本語の代名詞として海外で広まりつつある「Shiba Inu」。今回の「唐草印の柴犬通信」は、海外で柴犬が人気の理由について探っていきます！
目次
海外で柴犬が人気の理由を探る
2009年の映画がきっかけで日本犬ブームに
渋谷駅と言えば、ハチ公像。忠犬ハチ公は、戦前、飼い主が急死したことを知らずに10年間もの間、渋谷駅の前で帰らぬ飼い主を待ち続けた秋田犬です。1980年代には、「ハチ公物語」として日本でドラマ化されました。
時は流れ2009年のアメリカ。ハチ公物語をアメリカ版にリメイクした映画、「HACHI 約束の犬」が公開。主演は、愛犬家としても有名なリチャード・ギアが務めました。この映画が全米を泣かせ、海外で日本犬が注目されるようになったといわれています。
ハチ役を務めたのは、3匹の秋田犬。それぞれの名前は、レイラ・フォレスト・チーコで、それぞれの性格を考慮して、シーンの性質に応じて3匹で分担して出演していたといわれています。また、幼犬時代のハチ役には、小柄な柴犬が起用されたそうです。
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柴犬は「生きるサムライ」
多くの柴犬に共通する性格が、「飼い主に忠実だけど、時には頑固」なところ。その性格はまさに、「主人に尽くし、時には自分を貫くサムライ」のようだと海外では人気が高い模様。
秋田犬や他の日本犬と比べて、柴犬は比較的小柄でスマートです。スマートな体でちょこんと座っている姿は凛々しく、まるで主人を待つサムライのような出で立ちに見えるのかもしれません。
そんな日本的気質を体現した柴犬が、海外での人気を高めつつあるのです。
Instagramで柴犬が海外に拡散、柴犬の癒しパワーは世界共通
日本犬の中で多くの割合を占める柴犬。Instagramの登場で、柴犬の日常的な写真や動画が世界中に拡散されるようになりました。
なんとも言えない柴犬のもふもふ感、時折見せる笑ったような顔やマヌケな姿、猫とのコラボレーション、さらには柴犬が体をぶるぶるふるわせるときの「Shiba Drill」は、海外のユーザーの癒しにもなっています。
Shiba Drill動画です。
日本犬・柴犬を飼っている海外有名人
ザギトワ
平昌オリンピックの女子フィギュアスケートで金メダルを取ったザギトワ。動物が大好きで、かねてから「秋田犬が欲しい」と公言していました。
オリンピック後、スポンサーのエアウィーヴ社がザギトワに秋田犬をプレゼント。メスであるにもかかわらず、勝利への願いから「マサル」と名付けられました。メス猫のブリティッシュショートヘアの「イリースカ」も一緒に住んでおり、マサルとイリースカのケンカが勃発することも多いようです（笑）
プーチン大統領
2012年、秋田県知事からロシアのプーチン大統領に「ゆめ」と名付けられた秋田犬が贈呈されました。ロシアから受けた東日本大震災への支援のお礼として贈られました。
クレムリン（ロシア大統領官邸）でプーチン大統領とゆめが一緒に過ごす姿が、たびたびメディアに登場します。
レディー・ガガ
2018年公開の映画、「アニー」の主人公のレディー・ガガ。親日家で動物好きとしても知られています。オノヨーコにちなんだ「ヨーコ」という柴犬を飼っています。
イチロー
2018年現在、大リーグシアトルマリナーズのメンバーであるイチローも、アメリカで柴犬を飼っています。自身の名前と、奥さんの弓子さんの名前にちなんだ「一弓（いっきゅう）」という名前の柴犬で、夫婦二人暮らしの中でわが子のように大切にしていることで有名です。
海外で人気の柴犬の色は？
Googleで英語サイトに掲載されている柴犬画像を検索してみると、ほとんどが赤柴（赤茶色の毛色の柴）がヒットしました。英語圏では、「柴犬といえば赤柴」と認知されているようです。
一方で、「黒柴はニンジャみたいでかわいい」という声も根強くあり、今後、黒柴の人気拡大が期待できそうですね。
海外でも知名度が高い日本の人気柴犬
Instagramなどを通じて、海外進出を果たしている人気柴犬もいます。Times誌が発表している「世界で最も影響力のある動物100」にランクインを果たしている柴犬もいます。そのうちの何匹かをここで紹介します！
犬山柴男
セブン銀行のカードローンのCMに出演する、「犬山柴男」。スーツを着こなしてニュースキャスターを演じる柴犬のCMは、海外でも大きな反響がありました。
ツッコみが追いつかない、なかなか名作なCMだと思います。なんと、影響力のある動物88位にランクインを果たしています。
かぼす♀
紆余曲折あって動物愛護ボランティアに保護され、今のママのもとに保護されたかぼすちゃん。つつじ（♀猫）、ぎんなん（♂猫）、オニギリ（♂猫）と一緒に仲良く暮らしている姿が、海外でも人気になってます。
まる
海外進出を果たした柴犬を語る上で、「柴犬まる」は外せません。国内での有名ぶりもさることながら、Instagramのフォロワーは250万人を超え、その半分以上が外国人というワールドワイドな人気ぶりです。
