というわけで今回の ”唐草印の柴犬通信” は、犬のダイエットに必要な散歩の量、室内犬が運動不足を解消する方法について紹介していきます!
目次
犬に必要な運動量と散歩の回数
小型犬は、30分の散歩を1日1回
小型犬は、主に10kg 未満のワンちゃんのこと指しています。小型犬の場合は必要なエサの量や消費カロリーが少ないので、散歩は1日1回、30分程度で十分です。
小型犬の足の骨や筋肉は細く、長時間アスファルト上を散歩していると足に負担がかかってしまいます。もし、ダイエットが必要な小型犬にたくさん散歩をさせたい時は、1回当たりの時間を30分以内に抑えて、朝と夕方の2回に分けて散歩を行うなどの工夫が必要になります。
中型犬は、30分の散歩を1日2回
一般的には、小型犬より大きく、体重が20kg 未満の犬は中型犬に分類されます。長時間の散歩が足の負担になる小型犬と、体が大きくて動きがのんびりになる大型犬。そのため、3つのサイズの犬の中で、中型犬が一番活発でエネルギーが有り余っています。
決められた散歩をするだけでは物足りない中型犬も多いです。散歩の途中に走って運動強度を上げたり、途中の公園に寄って遊ぶなど、プラスアルファの運動をちょくちょく取り入れることが大切です。
大型犬は、1時間の散歩を一日2回
20kg 以上のサイズのワンちゃんが大型犬に分類されます。大型犬の散歩は、一日2回、1回1時間がおすすめです。
成犬になる前の大型犬は足の骨がまだ不完全なので、1度に長時間の散歩をさせると関節トラブルの原因になるので注意が必要です。
日々の運動は散歩だけで十分?
ペット犬のメインの運動はお散歩。はたして、毎日の運動は散歩だけで十分なのでしょうか?
毎日食べているエサのカロリー量が散歩での運動量に見合っていて、ワンちゃんの体重がキープされているのなら散歩で十分カロリー消費ができているといっていいでしょう。
一方で、ちょっと太り気味のワンちゃんは、散歩だけでは運動は不十分です。日本では、ペットとして飼われている犬の半分以上が「軽い肥満」あるいは「肥満」という調査結果があり、ワンちゃんの生活習慣病のリスクがとても高い状態にあります。
ダイエットして肥満を改善したいというワンちゃんには、先ほど紹介した量の散歩では、消費カロリーがまだまだ足りないことになってしまいます。
もし自分の家のワンちゃんが肥満かどうか気になる方は、こちらの記事をチェックしてみてください!
雨の日続きで散歩ができないときは
散歩に出かけない日でも、ワンちゃんはごはんやおやつを毎日食べます。そのため、散歩に出かけなかったら、その日の使われないカロリーがまるまる体に溜まってしまうことになります。
ワンちゃんの体重は人間の数分の一しかないので、同じ500g 太ったとしても、体に与える影響は大きく変わってきます。2、3日散歩に出かけずにその間のエサのカロリーが体に溜まってしまうと…と考えると恐ろしくなります。
そのうえ、毎日習慣になっている散歩に出かけられないことは、ワンちゃんにとっても大きなストレスになります。やっぱり、多少雨が降っていてもできれば毎日散歩に連れて行ってあげたいところですね。
もし、本当に天気がひどくて外に出られない時や、日々の散歩だけでは運動量が足りていないというワンちゃんは、のちに紹介する「室内犬の運動不足解消法」を参考にしてください!
運動不足の犬が出すサイン
ペットとして飼われる前は、広い野原を駆け回っていた犬の先祖。狭い室内で十分な運動量が確保できない状況が続くと、どうしてもストレスが貯まってしまいます。
もし、次に紹介する特徴にご自宅のワンちゃんが当てはまっていたら、運動不足でストレスを抱えている可能性が高いです。
人や物に対して攻撃的になった
吠えたり噛んだりしないようなしつけができていたのに、無駄吠えをしたり家財を噛むようになるのは、運動不足でストレスが溜まっている証拠。
家にきたお客さんに吠えたり、散歩中に近所の人に対して吠えたり飛び出したりするような状態が続くときも、運動不足でストレスが溜まっているのを疑ってください。
前足や体をなめるしぐさが目立つ
執拗なグルーミング(体をなめて手入れをする行為)も、運動不足でワンちゃんがストレスをためている証拠の一つです。舐め続けている部分は皮膚が炎症を起こしてしまうので、早めにストレス解消の対策が必要です。
体に付いている脂肪が増える
運動不足だとストレスが溜まるだけでなく、カロリーが余って脂肪も溜まってしまいます。もし、「うちのワンちゃん、最近太ったかな?」と気になった方は、こちらの記事を参考にして肥満をチェックしてみてください。
室内犬の運動不足解消におすすめの遊び、運動法
レトリーブ
外でも中でも、ワンちゃんとの一番シンプルな遊びと言えばコレ!というのが「レトリーブ」です。
「レトリーブ」と言われてしっくりこない人もいますが、「投げたおもちゃを持ってきてもらう」遊びです。5回くらい繰り返しただけでワンちゃんもかなりへとへとになるので、運動不足解消にはとても効果的です。
投げたおもちゃを飼い主のもとに運ぶというしつけのトレーニングにもなり、運動不足の解消と併せて一石二鳥です。
おもちゃで引っ張り合いゲーム
室内でできるもう一つのシンプルな遊びが、おもちゃを引っ張り合うシンプルな遊び。ロープボールなど、ロープつきおもちゃがあると便利です。シンプルな遊びですが、ワンちゃんもかなりハッスルしてテンション上がるのでいいエクササイズになり ます。
犬は目の前にただおもちゃが置かれていても興味を示しません。いかにおもちゃへの関心を引いて、引っ張り合いっこに持ち込めるかがポイントです。もしワンちゃんがおもちゃに関心を示さない場合は、おもちゃの先にごはんニオイをつけてみる工夫もアリです。
おすすめロープボールは、後で紹介します。
宝探し遊び
体を動かすだけでなく、ワンちゃんの頭もフルに働かせることができるのが宝探しゲームです。犬の鋭い嗅覚を利用して、隠された物を探し当てさせます。
最初のうちは、フリーズドライなどのワンちゃんが好きなおやつを隠してあげましょう。慣れてきたら、においを付けたおもちゃにシフトするのがおすすめです。この時、宝探しのときだけに使う専用のおもちゃを用意するのがおすすめです。そうすれば、宝探し専用おもちゃを取り出した時に「宝探しをするんだ」とワンちゃんが勘づいてくれて、ゲームに入るのがスムーズになります。
室内で犬と遊んでエクササイズするときの注意点
犬の興奮度をうまくコントロールする
室内遊びとはいえ、引っ張り合ったり走り回ったりすると犬は興奮します。室内で興奮すると、言うことを聞かなくなりケガのリスクが増えます。遊びの合間に小休憩を設けるなど、テンションが上がりすぎないようにコントロールする必要があります。
おもちゃを離す、遊びをやめる合図をしつける
一度ワンちゃんと遊び始めると、ワンちゃんもハッスルしてなかなか遊びがやめられなくなります。そんな中で無理して遊びをやめようとすると、ワンちゃんが欲求不満になりストレスを感じてしまいます。
引っ張り合いゲームをする際は、おもちゃを口から離すしつけの合図(コマンド)をしつけておきましょう。宝探し遊びやレトリーブでは、「このセットでおしまい。もう次はないよ」ということを理解させるしつけをしておきたいところです。
ご褒美のおやつのカロリーオーバーに注意
宝探しゲームに成功した時や、遊びをやめる合図としておやつを与えることは有効です。しかし、せっかくのダイエットのためのエクササイズをしたのに、おやつを与えすぎてカロリーオーバーになるのは避けたいところです。
そのため、なるべく低カロリーで腹持ちのいいおやつを用意してあげたいところです。さつまいもスティックには抗酸化作用のあるビタミンCやEが多く含まれているうえ、食物繊維はワンちゃんのお腹で消化されにくいので腹持ちがよく、ヘルシーです。
遊びの時間は、散歩の時間と同じくらい
ワンちゃんには、遊びに対する集中力の限界があります。集中力が切れているのに無理に遊ばせようとすると、お互いにとってのストレスになります。
悪天候で散歩の代わりに遊ぶときは、ワンちゃんの集中力が続く15分を一度の遊び時間にして、一日での遊び時間の合計が散歩の時間と同じくらいにするのがおすすめです。
室内の整理整頓をする
室内で遊ぶ際は、誤飲につながるモノやケガの恐れのあるモノは片づけてからエクササイズをするようにしましょう。
フローリングにはマットを敷き、すべり止め対策を行う
犬の肉球と室内のフローリングは相性が悪く、走っていてとてもすべりやすいです。滑ると、脱臼や骨折の陸区があります。マットを敷いたりすべり止めの肉球クリームを塗るなどの対策を忘れないでください。
室内の運動不足解消におすすめ遊びグッズ
ロープボール
ロープボールを使って引っ張り合いゲームをする際は、口のサイズに合ったものを準備する必要があります。また、犬はロープボールをよく噛むので、ほつれて誤飲にならないような頑丈なつくりになっているかどうかが選ぶポイントです。」
1つのロープボールに飽きても他の種類のものがあればそっちに気を引くことができるので、ロープ系のおもちゃがセットになっているものがお得だと思います。ロープボールが床に置いてあればワンちゃんがひとり遊びに使うこともあるので、セットで買っておいて損がない商品だと思います。
Osla 犬用ロープ玩具10個セット:Amazon でチェックする
宝探しマット
宝探しゲームをもっと楽しみたい、ケージの中やお留守番中にも一人で退屈せずに遊んで欲しいという時におすすめなのが宝探しマットです。
家がドッグランに! 室内用アジリティセット
「アジリティ」とは、ドッグランなどにおいてある、ワンちゃんのエクササイズ用アスレチックです。
「犬 運動 グッズ」と検索すると、海外の競技用アジリティをよく見かけますが、サイズが大きく競技志向が強すぎて、日本のニーズに向ているものが少なかったです。
ここで紹介するセットには、サイズがコンパクトで、アジリティ入門犬にピッタリな「トンネル」「ハードル」「輪くぐり」の3点セットが揃っています。室内での遊びがありきたりで飽きたという人は、アジリティで本格エクササイズに取り組んでみてはいかが?(※室内で使用の際は、フローリングの対策をお忘れなく)
犬用室内ルームランナーは運動に効果的?
ショッピングを見ていると、犬用の室内ルームランナーを見かけます。どれも価格は高く、奮発して購入してもワンちゃんが気に入らないことは十分にあり得ます。
ワンちゃんの運動は、飼い主と一緒にいてこそ成り立つもので、「器具が買ったから勝手に運動しといて」という発想をしても、ワンちゃんのは自分でルームに取り組んでくれるわけではありません。
その上、いつも過ごしている室内を離れて、1日数回、外の散歩でリフレッシュすることがワンちゃんには不可欠なのです。