室内で柴犬を飼う際に、飼い主の方が心配することとして、「トイレのしつけ」があります。
いくらかわいい愛犬でも、家中どこにでもトイレをされてしまったら困りますね。
そんな方のために、ペットシーツの種類やメリット、しつけのコツについてご紹介します。
目次
柴犬のトイレトレーニング必需品。ペットシートについて。
ペットシーツとは、ペットを室内で飼う方が増えて、それに伴いペットのトイレを室内に設置するために開発されたシートです。
ペットシーツの構造は紙おむつと同じで、素早く吸水し表面はサラサラ、床に通さないように防水加工されています。
ペットシーツの使い方は簡単で、折りたたまれて売っているものを袋から出して、床やケージ内に設置して使います。
使用後は燃えるゴミとして簡単に捨てることができ、とても便利です。
犬のペットシーツの種類
ペットシーツにはサイズや厚さ、用途などさまざまなタイプが販売されています。
消臭・抗菌だけでなく、ズレ防止テープや洗濯のできるペットシーツも開発されており、愛犬や飼い主さんの希望に合わせて選ぶことができます。
サイズ
ペットシーツにはさまざまなサイズが販売されており、レギュラー・セミワイド・ワイド・スーパーワイドなどがあります。
愛犬の体の大きさや、ライフスタイルに合わせて購入するといいでしょう。
大きなシーツを選ばずに、あえて小さなシーツを2枚繋げて設置し、汚れた方だけ取り換えるという使い方もあります。
わんちゃんによっては小さいペットシーツを好まず大きいペットシーツではトイレをする、といったケースもあるそうです。
厚さ
ペットシーツには、薄手のものと厚手のものがあります。
薄手のペットシーツは、1枚あたりの値段が安く頻繁に交換する方にオススメです。
一方で厚手のものは、吸収力に優れており、留守番が長いなど、こまめにペットシーツを交換できないご家庭にぴったりといえます。
ペットシーツの厚さも、愛犬との生活に合わせて選ぶといいでしょう。
消臭効果
ペットシーツによっては、消臭効果のあるヒノキや炭を配合し、消臭効果を備えたものも数多くあります。
室内で柴犬を飼っていると、臭いといった心配もつきものです。消臭効果というポイントから、ペットシーツを選んでみるのもいいかもしれません。
洗えるペットシーツ
最近では、洗えるペットシーツとして布ペットシーツが販売されており、経済面や環境面の理由から、布ペットシーツを選ぶ方もいらっしゃいます。
メリット・デメリットを考慮して、洗えるペットシーツも検討してみましょう。
柴犬のトイレトレーニングにペットシーツを使うメリット
愛犬がペットシーツでトイレすることを覚えると、これからの生活にさまざまなメリットがあります。
これからペットシーツでトイレのしつけを検討している飼い主さんに向けて、そのメリットをいくつかご紹介します。
家の中が汚れない
ペットシーツを使う理由として一番多いのが、家の中が汚れないようにしたいという飼い主さんの思いでしょう。
愛犬がペットシーツでトイレをしてくれたら、掃除や片付ける手間がかなり軽減されます。
長時間の外出時や留守番に安心
愛犬がペットシーツでトイレできるようになると、長時間の外出に一緒に連れて行くことが可能になります。
ドライブや旅行など、一定時間室内や車内から出られない状況でも、ペットシーツを使って排泄ができると、愛犬も飼い主さんも安心してお出掛けを楽しむことができるでしょう。
また、飼い主さんが外出する時も、排泄の心配をせず出掛けることができます。
柴犬がどれくらいお留守番ができるのか、気になる方はこちら
ドッグカフェなどのお店に連れて行くことができる
たまにはドッグカフェなど、愛犬と共に楽しめるお店に行きたいと思っている飼い主さんも多いでしょう。
ただ、トイレの心配があるとなかなか連れて行くことができずに、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
愛犬がペットシーツでトイレができると、お店を汚す心配もなく気軽にドッグカフェに行くことができます。
このように、愛犬との外出の幅が広がることも大きなメリットといえます。
愛犬の排泄をコントロールできる
普段からペットシーツを使ってトイレを済ませる習慣があると、災害時などの緊急時に外でトイレができない時にも安心です。
また、環境の変化に対する愛犬のストレスも最小限に抑えることができます。特に、高齢犬の場合には、
高齢になり散歩へ行くことが難しくなった場合にも、ペットシーツでトイレをすることができたら、愛犬も飼い主さんも安心です。
柴犬のトイレのしつけに、ペットシーツを使った失敗例と原因
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トイレシーツでイタズラしちゃうねんけどいつおさまるんかな・・・ #メロにメロメロ🐶 #柴犬 #子犬 #生後17週 #生後3ヶ月 #子犬のしつけ #ペットシーツ
ペットシーツはとても便利なものですが、ワンちゃんにとって、急にここでトイレするように、と教えられてもいきなりマスターするのは難しいのは当然です。
ここでは、ペットシーツでトイレをさせようとした時によく見られる失敗例について、その原因と共にご紹介します。
ペットシーツで遊ぶ、破く
ペットシーツを敷いても、愛犬が破ったり掻いたりしてぐちゃぐちゃにしてしまう、という悩みを抱える飼い主さんは多くいます。
この行動の原因としては、ストレスや飼い主さんにかまって欲しいという気持ちがあるといわれています。
そのため、もし愛犬がペットシーツで遊んでぐちゃぐちゃにしてしまっても、その場では一旦無視をして、怒ったり叱ったりという反応はしないようにしましょう。
その後、愛犬とのスキンシップが少なくないかなど、普段の生活全体からストレスを軽減してあげるようにすることが大事です。
ペットシーツからはみ出してトイレする
せっかくペットシーツを敷いたのに、愛犬がその隣やはみ出してトイレしてしまうことがあります。
これは、もう少し大きめのペットシーツが必要か、すでにペットシーツの一部が汚れていて、それを避けてトイレをしたということが考えられます。
大きいサイズのペットシーツを敷いてみたり、こまめに交換したりと工夫してみましょう。
わざとトイレを失敗して飼い主さんの関心を引こうとすることもある
犬の中には、いつもはきちんとペットシーツでトイレできているのに、いつもと違う家族がご飯をあげるなどの愛犬の世話をしている日に限って、必ずトイレを失敗するという話も聞きます。
柴犬は非常に繊細で、飼い主さんの様子をよく見ています。
そのため、いつもと違う状況にストレスを感じ、関心を引くためにわざとトイレを失敗するということも少なくありません。
愛犬がペットシーツを食べてしまう
ペットシーツを敷いておいたら、愛犬がペットシーツを食べてしまっていたという話をよく聞きます。
では、犬がペットシーツを食べてしまう原因や対策、影響はどのようなものなのでしょうか?
ペットシーツを食べてしまう原因
犬がペットシーツを食べてしまう原因としては、運動不足によるストレスといわれています。
犬も、空腹やペットシーツが美味しいからという理由でペットシーツを食べている訳ではありません。
運動量が十分でなく、エネルギーが余っているためにペットシーツをかじって食べてしまうという行動につながります。
ペットシーツを食べない為の対策は?
愛犬がペットシーツを食べないように、飼い主としてできる対策としては、散歩時間を長くする、おもちゃで一緒に遊ぶ、ということがあります。
また、飼い主さんの反応をおもしろがってペットシーツで遊ぶ犬もいるので、愛犬がペットシーツを食べてしまっていても、過剰に反応しないようにしましょう。
ペットシーツを食べてしまった時の影響は?
ペットシーツを愛犬が食べてしまった場合、少量であれば体内に長く留まることなく排泄されるため、危険性は高くありません。
ただ、表面のビニール部分を大量に食べてしまった場合は、喉に詰まってしまうことがあるので注意が必要です。
いずれにしても、必要に応じて動物病院へ連れて行くことをオススメします。
ペットシーツを使った柴犬のトイレのしつけのコツ
ペットシーツでトイレすることを愛犬に覚えてもらうためのコツをご紹介します。犬のしつけで大事なことは、根気強く教えてあげることです。
これからご紹介する方法をご参考に、愛犬と共にトイレトレーニングに取り組んでくださいね。
安心してトイレできる場所を愛犬に選ばせる
犬も、トイレをする場所がどこでもいいという訳ではありません。そのため、まずは部屋全体にペットシーツを敷き詰め、愛犬にトイレの場所を選ばせましょう。
その後、愛犬のトイレする場所の傾向がわかったら、徐々にペットシーツを敷く場所を減らしていきましょう。
飼い主さんがトイレの場所を決めるよりも、犬がトイレの場所を覚える確率が高まります。
ペットシーツにアンモニアの臭いをつける
愛犬にペットシーツでのトイレを覚えてもらうために、ペットシーツにアンモニア臭をつけるという方法があります。
しつけスプレーとして販売もされており、また、もともとアンモニア臭のついているペットシーツも販売されています。
アンモニアの臭いに誘導されて、犬がペットシーツでトイレするようになるという効果があり、オススメです。
また、高齢犬で目が見えづらくなっている場合にも、臭いでトイレの場所がわかるようになるので、トイレの失敗を減らすことができるでしょう。
うまくできたら褒める
柴犬は飼い主さんの表情や声色から、感情を読むことができます。そのため、最初は愛犬に声を掛けながら見守ってあげ、ペットシーツの上でトイレができたら、すぐに笑顔で褒めてあげましょう。
これを数日繰り返すだけで、愛犬はペットシーツの上でトイレをすると褒めてもらえる、ということを覚えることができます。
失敗しても叱らない
犬の知能は、人間でいうと2〜3歳くらいだといわれています。人間の子どもでも、最初はなかなかトイレを覚えるのは難しいものです。
愛犬にトイレを教える場合には、気長に愛犬のペースに合わせてしつけを行うことを心がけてください。
排泄を失敗した時に怒ってしまうと、わんちゃんは排泄が悪いことと認識してしまいます。失敗しても叱ることはせず、根気強く取り組んでいきましょう。
特に、子犬の場合には犬としても未熟なため、なかなかトイレのしつけがうまくいかないことも多いでしょう。
しつけで一番重要なのは飼い主さんと愛犬との信頼関係です。飼い始めて間もない場合、まだ信頼関係が十分でないことも考えられます。
しっかりと関係性を築くことを優先し、しつけを行っていきましょう。
ペットシーツはなるべくこまめに交換しましょう
ペットシーツには、薄型や厚みのあるものなどさまざまですが、そのペットシーツでもなるべくこまめに交換してあげましょう。
柴犬はキレイ好きな動物といわれ、自分のテリトリーやトイレが汚れていることを好みません。
また、汚れたペットシーツをそのままにしておくと、柴犬がイタズラをしてしまうこともあるので注意が必要です。
ただ、愛犬にとっても飼い主さんにとってもストレスなく暮らすことが大事なので、気付いた時に取り換える、という気持ちで十分です。
その他、しつけについての記事はこちらをチェック
柴犬が外でしかトイレをしなくなってしまった時は
頑張ってトイレトレーニングをして成功したのに、室内ではあまり排泄をしなくなってしまったという柴犬はいませんか?
実はこれ、よくある現象なのです。元来、柴犬は綺麗好きな動物と言われており、自分のテリトリーで排泄をして汚れてしまうことを好みません。
室内を自分のテリトリーだと認識すると、汚したくないと思いトイレシーツで排泄をするのを避けるようになってきます。
そのうち、お散歩の時まで排泄を我慢するようになってしまう子もいます。
柴犬に室内でトイレをしてもらう方法
これで室内でトイレができるようになる!という魔法のような対策はないのが実情ですが、解決のアイディアは色々ありますので、試してみてくださいね。
室内に柴犬のハウスを作ってあげる
外でしか排泄をしなくなった柴犬は、家を自分のテリトリーだと認識してしまっている可能があります。
室内に柴犬用のハウスを作ってあげることで、自分のテリトリーはハウスと認識し、ハウスの外にあるトイレシーツに排泄をするようになるかもしれません。
排泄中に決まった言葉をかけてあげる
排泄中に「シーシー」や「ワンツー、ワンツー」と言った言葉をかけてあげることで、うんちやおしっこをする時の言葉として覚えるようになります。
排泄を促したい時に、この言葉をかけると、ご主人がおしっこしろって言ってる!と認識した柴犬がおしっこをするようになる可能性があります。
室内で排泄をした時にはご褒美をあげる
室内で排泄をした時には、たくさん褒めてあげて、さらにご褒美をあげるといいでしょう。
おやつ欲しさに室内で排泄をするようになってくることもありますよ。
トイレシーツの置き場を変えてみる
今のトイレの場所は、家族の目が届く場所になっていますか?もしかすると、それが柴犬にとってストレスになって外で排泄するようになるかもしれません。
犬が排泄をする際は無防備な体制になるので、人気がないとことでしたいという本能があります。
しかし、リビングのテレビの横などにトイレシーツがあると、排泄する瞬間を家族の視線に晒されることになり、それを嫌がっている可能性があります。
一度、トイレシーツの場所も見直してみるといいでしょう。
柴犬がトイレを我慢してしまう時に気を付けたい病気
柴犬がトイレを我慢しているな、トイレの回数がすくないと思った時に気を付けたい病気があります。
その前に、適正な柴犬のトイレの回数を確認しておきましょう。
柴犬の1日のトイレの回数
子犬期:まだ内蔵機能が未発達なので、排泄の回数は多めです。1~3時間に1回おしっこ、うんちは1日に5回ぐらいを目安に考えてください。
成犬期:おしっこは、室内で排泄をする子は頻度が多めで1日3~4回ぐらい。お散歩の時にする子は1日1~2回が多いでしょう。ウンチは、ご飯の後行きたくなる子が多いので、1日1~2回ぐらいが目安になります。
柴犬がトイレを我慢する時になりやすい病気
人間と同じで、膀胱炎になってしまいます。わんちゃんは症状を訴えることができないので、つもより頻尿になったり股の辺りを気にしているときは膀胱炎を疑いましょう。
酷くなると、血尿が出て痛みを伴ってしまうので、早く見つけて病院に連れて行ってあげましょう。
まとめ
室内で柴犬を飼う時に必要な、ペットシーツでのトイレのしつけについてご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
愛犬がペットシーツでトイレができるようになるまで、初めはなかなかうまくいかないことが多いですが、根気強く優しくしつけを行うことが重要です。
ペットシーツでトイレができるようになると、愛犬も飼い主さんもより快適に過ごすことができます。
今回ご紹介したしつけのコツを参考に、愛犬のトイレトレーニングにぜひ取り組んでみてください。
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